教材・サービス
活用実践事例集
2024/10/11
形成プリントを活用し 「国語の達成(国語テスト)」クラス平均90点を維持する
テストの点数を上げるために、テスト前日に復習した経験は誰にもあるだろう。子どもに「明日はテストだから復習しておきなさい。」と子どもに告げることも当たり前にあるであろう。では、その復習の具体的な方法について指導する教師はどのくらいいるであろうか?
もちろん、テストの点数を上げること自体が目的ではない。学習したことを定着させ、次の学習や生活に活かし、自分の人生を可能性に満ちた豊かなものにしていくためのささやかな手段に過ぎない。その復習の具体的な方法の一つが形成プリントの活用である。形成プリントを授業中に活用することで「国語の達成(国語テスト)」クラス平均90点を維持することを可能としてきた。その円滑な学習のためには、教材会社をそろえる必要があることは言うまでもない。
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永島 俊之元教諭
元千葉県公立小学校初任者指導教員
<国語の達成(国語テスト)へ向けた形成プリントの活用システム>
(以下、「国語の達成(国語テスト)」を「テスト」と略記する。)
ステップ1.形成プリントを授業で扱い、学習事項の定着を図る
単元「春風をたどって」を例に形成プリントと「テスト」と連携させながら説明する。
テスト「春風をたどって」に対応する形成プリントは②~④の表裏である。
これら3枚の形成プリントをテストの前1、2時間の授業で扱う。
その1「テスト」表に対応する形成プリントの活用<思考・判断・表現(読む)>
テスト「春風をたどって」は表が、読む力を問う設問からなる。
これに対応する形成プリント4(表)を授業中に学習する。
(1) 教材文を通読する
黙読、または微音読でプリントの教材文を通読し全体像をつかむ。
(2) 問題[1]で次の作業を行い、解答を見出す。
①問題文と解答欄の言葉に線を引く。
例・問題[1]の「高い木のえだにすわったルウは、何を思い出しましたか。」と解答欄の「のこと」に線を引く。
②上の教材文を読みながら問題文と同じ言葉を探す。
例・「高い木のえだにすわったルウ」、「のこと」、「思い出していました。」に線を引く。
③答えにあたる言葉を○で囲む
例・回答欄の「のこと」の上が( )である。教材文は「たから物のこと」とあるので、「たから物」を○で囲む。
※[2]~[4]も同様の作業を行い、解答を見出す。
形成プリントの[4]の設問についてふれておく。このように選択肢がある問題について同様の方法でやっていくと、この場合、「やることがなくて、ねむたくなったから。」、「なかまのりすと会えなくて、さびしくなったから」には線が引かれない。「この森のけしきは、ぜんぜんわくわくしないから」にはびっしり線が引かれている。誰もがここに○をつける。
(3)どのテストでも使える方法であることを伝える
この方法を使えば、だれでも正しい解答を導くことができることを伝え、手順を復習する。
(4)「テスト」の折に学習した方法で解答していく
その2 「テスト」裏に対応する形成プリントの活用<知識技能(漢字)>
「テスト」裏上段の設問[1]~[3]は漢字の読み書きの力を問う設問である。
これに対応する形成プリント2(表裏)を見ると2の表の①④⑧⑪⑫⑮の漢字が「テスト」に出題される。したがって形成プリントで復習すれば、「テスト」では容易に解答できる。漢字の習得システムに関しては、「はなまる漢字スキル」で詳述した。
形成プリント2(表裏)を授業中に学習する。次の手順で行う。
(1)5分以内に自力で解いてみる。
(2)教師あるいは終わった子同士で採点する。子ども同士の場合は不明な時は教師に判断をゆだねる。
(3)間違えた漢字は10回「指書き」したのち、プリントの余白に書き、再採点してもらう。これで100点となる。
その3 テスト裏に対応する形成プリントの活用<知識技能(言葉)>
「テスト」の設問[4][5]は、言葉の力を問う設問である。
[4]は擬態語であり、これに対応する形成プリントを見ると、形成プリント③の[2]が対応する。「テスト[4]の①の「くんくん」は形成プリントにはない。②の「わくわく」もない。
この場合、教師が特別に「くんくん」「わくわく」が解答となる設問を復習として補足するべきである。そうしないと復習にならず、みすみすできるところができなくなってしまうからである。
[5]は言葉の使い方の正誤を問う二択の設問である。「ぜんぜん」と「まるで」が取り上げられている。ところが形成プリント③の裏を見ると、この二つの言葉が扱われていない。
同じように教師が「ぜんぜん」「まるで」が解答となる設問を復習として補足するべきである。そうしないと復習にならない。
では、③の裏を解くことは意味がないのか? 勿論そんなことはない。「テスト」は、親切にも「ぜんぜん」も「まるで」も同じ位置にあり、しかも赤で傍線が引いてあるのだ。ところが、形成プリント③の裏の例文は、「びっくり」も「ためいきをつく」も「さわやかな」も、場所がまちまちでしかも傍線も引いていないのである。こちらの方が高度なのである。
教師は次の手順で③の裏を指導する。
(1) それぞれの文中の「びっくり」「ためいきをつく」「さわやかな」に傍線を引かせる。
(2) 一問ずつ音読させ、どちらの文が正しくないかを問う。
(3) なぜ正しくないかについて意見を出し合う。
なぜ正しい方を問わなかったのか、それは正しい理由よりも正しくない理由の方が子どもは考えやすいからである。理由を考えるときにはその言葉そのものの意味に照らす必要がある。そのものの意味を根拠に意見を言った子供は大いに称賛する。
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