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活用実践事例集
2025/02/25
児童が「自ら気づく学び」を仕掛ける 【MITORUデザインプロジェクト】実践レポートvol.1 岡山県赤磐市立軽部小学校
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片山淳一校長先生
岡山県赤磐市立軽部小学校
今回は、岡山県赤磐市立軽部小学校の2年、3年、4年の児童13名に使用していただきました。軽部小は、全校児童41名(令和6年度時点)の学校で、令和8年度には近隣の小学校との統合が決定しています。
現在は、各学年数人の児童に対し、先生方のきめ細やかで丁寧な指導が行われています。今後、統合によって1学級の児童数が一気に増え、現在のような手厚い支援が難しい状況になったとしても、自立して学べる児童を育てるため、残り1年でどのように指導していくとよいかを試行錯誤し、日々奮闘されています。
丸付けやその後の指導・見取りの実施状況
家庭学習や日々の漢字・計算プリントの丸付けは、少人数の良さが活き、きめ細やかな指導や見取りが行われています。
4年生までは、基本的に先生が採点されていて、児童が間違った部分をチェックしてやり直し、やり直し分の丸付けは先生が青で行っています。
5,6年生は児童自身が丸付けをするよう指導されていますが、まだまだ間違って丸付けしている児童も多いため、丸付け済みのものを、先生がチェック、フォローされています。
今回の丸付けアプリのモニター実施内容
今回は10問程度の計算プリントを実施、児童自身で写真を撮って判定したのち、プリントに丸付けをしてもらいました。端末に慣れている児童は、特段操作に迷うことはありませんでした。ただ、アプリ側でも写真の自動補正はかかりますが、「問題が全て映るよう、真上からなるべく平らになるように撮影する」ことは、2年生には少し難しかったように見受けられました。
児童の反応
「全問正解だ!」と喜び、丸付けを行っていました。
まだ開発途中ということもあり、ときどき正しいのにもかかわらず、×がつく場合もありました。児童には、事前にアプリが誤判定する場合もあることを伝え、○にならない場合は確認してもらうようにしました。なかには最後まで計算するの忘れていた問題などもあり、児童は先生と一緒に「こっちはあってるね?アプリの間違いだね。あれ?こっちはどう?」「あれ?途中までしかやってなかったからだ!忘れてた!」と確認している様子が見られました。
単純な計算ミスだけではなく、イコールを書き忘れる、最後まで求めず途中で終わってしまっているなど、「児童自身は解き終わったつもりでの、うっかり」をアプリが拾ってれることもありました。テストなどでも、「残りの時間を使って見直しをしましょう。」といった声掛けがよくされていますが、アプリを使うことで改めて見落としに気付くことができているようでした。
×がついた問題に対し、解き直して判定が〇になった際、とても喜んでいる様子も見られました。
最後にとったアンケートでは、13名中11名が、「慣れれば、このアプリを使って自身で丸付けができそう」と回答してくれました。
先生方の反応
最後は実証に参加していない学年の先生も入っていただいて、丸付けだけでなく、日々の指導や教材について、先生方の思いや児童の様子など、お聞かせいただきました。
●2年生の先生
復習として、日々の間違えた問題を集めて、解き直しをさせています。可能であれば、間違えた問題そのままでなく、類題を解かせたいと思っていますが、教師の方でそこまでは用意できません。、今回のようなアプリだと(将来的に)間違えた問題を判別して、類題を出せそうですね。とても助かります。
●3,4年生の教務主任の先生
児童自身でどんどん学習させるなら、答えが自動で出てくる点でタブレットのデジタルドリルは向いていますが、どこをどのように間違ったのか、計算の過程が残っていると、児童も教師もわかりやすく、今つまずいている部分をフォローできるという点で、今回のように紙を使い、写真を撮って判定するのはすごくわかりやすかったです。
●5年生の先生
先日割合の単元に入った際に、今さらながらかけ算につまずいている児童が多いのではないかと思い、復習用にかけ算200問のプリントを用意し、3分間で何問解けるか実施しました。スピードも重要なため、紙での実施です。答えは教師がその場で読み上げましたが、答え合わせだけで5分以上もかかってしまい、時間の使い方が難しいなと感じました。高学年になると計算単元も減ってきますが、やはり2年の九九以降、3,4年の計算の基礎は重要だと改めて感じます。高学年での振り返りにも役立つなと感じました。
●6年生の先生
中学につなげるために、丸付けは児童自身でさせていますが、やはり漏れは多々あります。また、5年生と同じで、かけ算やわり算の習得が怪しい、そこでつまずいているではないか、と感じる単元も多いです。
それをデジタルドリルで復習させても教師がつまずきを見取りにくい分、今回のようなアプリなら、児童も教師も傾向がつかめるのではないかと思いました。
「筆算の線を定規で引いてない時は×にしてほしいな。」など、日々、先生方がきめ細やかなご指導をされているがゆえのご意見も出ました。
特に低学年ほど、このような部分を「許容」とはせず、明確にルールづけて指導することで、結果的に児童のケアレスミスが減り、学習規律が保たれ、学級経営がしやすくなるなど、様々なことにつながるのだと感じました。
今後も、このような細かい部分まで配慮しながらご指導されている先生方に寄り添える「デジタルが担えることとは何か」を考えて参ります。
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