藤の木小学校 未来の学びへの挑戦II「鍛えて 発揮する」
―主体的・対話的で深い学びを実現する かく活動×ICT活用―
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パナソニック教育財団
第42 回実践研究助成特別研究指定校・第44回実践研究助成校
かくスキル×ICT活用で主体的、対話的で深い学びを実現! -
著者 広島市立藤の木小学校著/高橋 純(東京学芸大学教育学部 准教授)監修 備考 B5判 4色 128P 定価(税込) 1,650円
監修者から
新学習指導要領に示される『生涯にわたって能動的に学び続ける』子どもを育てていきたい。本校では、教えるべきことと、そうでないことを上手に分けて、徐々に手離れしていくように、段階的に指導している。そして、ICTですべての学習を行うのではなく、ノートやワークシートに書いたり、資料に罫線を引いたり、タブレットに描いたりという、「かく活動」を重視している。我が国で最も長く1人1台PCの活用を研究している本校が、「かく活動」を重視していることは、大変に示唆的なことだと考えています。
高橋 純(東京学芸大学教育学部 准教授)
目次
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第1章
なぜ今ICT活用と“かく活動”なのか
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- はじめに ICT活用研究継続の歩み
- 巻頭提言 主体的・対話的で深い学びと「かく活動」 東京学芸大学准教授 高橋純先生
- 寄稿 藤の木小学校の実践から学ぶところ 新見公立短期大学教授 梶本佳照先生
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第2章
鍛える
─学習規律・ICT活用スキル・かくスキル -
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1.藤の木スタンダードの実践
〜生活規律・学習規律を鍛える〜 ●藤の木スタンダード -
コラム
ICT活用による授業改善 -
2.身につけようICT 活用スキル
●ICT活用年間指導計画
●各学年のICTスキル活用の実際
●タブレットPCを使った作品集
●ICT 活用イベント
(1)タブレット開き
(2)キーボード選手権
(3)情報モラルアップ
●ICT 活用に関するアンケート
〜タブレットPCを6年間使った子供たちの意識調査〜 - 3.身につけよう かくスキル11
- 4.日常の「かく活動」
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1.藤の木スタンダードの実践
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第3章
発揮する ─授業実践事例
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- 1.「かく活動」を位置付けた学習過程モデルができるまで
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2.主体的・対話的で深い学び 授業実践事例
主話的な学び
第1 学年 算数「なんばんめ」
第2 学年 算数「水のかさをはかろう」
第3 学年 社会「広島市のようす」
第5 学年 理科「ふりこ」
対話的な学び
第1 学年 音楽「おとでよびかけっこ」
第4 学年 図画工作「10才の字分を気持ち色いろパーツで表そう」
特別支援学級 自立活動「いつのことだか思い出してごらん」
深い学び
第1 学年 国語「おとうとねずみチロ」
第3 学年 算数「はしたの大きさの表し方を考えよう」
第6 学年 社会「江戸幕府と大名」
第6 学年 社会「新しい日本、平和な日本」 -
スペシャルコラム
[対談!]これからのICT活用 梶本佳照先生×高橋純先生
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第4章
授業改善から学習改善へ
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- 1.学習改善のための教材研究・授業準備の仕方
- 2.スキルアップタイム
- 3.ロングスキルアップタイム
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コラム
藤の木小におけるOJT 〜新任教諭5年間の学び〜
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- ●おわりに−今できることに全力で 広島市立藤の木小学校校長 島本圭子
- ●参考文献・使用デジタル教材